堀@香川大学経済学部です。 環境と遺伝の最近の研究の紹介が http://www.apa.org/monitor/apr04/herit.html E.S. BENSON Heritability: it's all relative. Monitor on Psychology, Volume 35, No. 4 April 2004. にあります.紹介されている研究では, 貧しい家族の7歳児だと環境60%,遺伝ほぼ0% 豊かな家族の子どもだとその逆になる. (元論文を読まないとわからん部分があるな) ということは,基本的に略奪された環境説を追認したことになりま すね.統計的には非線形モデル.このような考えからsem をやって いるのはあるのでしょうか. Are beliefs inherited? http://www.apa.org/monitor/apr04/beliefs.html では子どもだと環境の影響が強いが,大人になると環境の影響が小 さくなること(これはIQにおいてはだいぶ前から言われているこ とだ).これは教育によって押し上げているという考えもあるよう だが. この2つの事実と統合的に判断すればどうなるのか. 双子研究についても A second look at twin studies http://www.apa.org/monitor/apr04/second.html 最近の見解が少しはわかる. 遺伝行動学の特集号でした. http://www.apa.org/monitor/apr04/gentoc.html ---- 堀 啓造(香川大学経済学部) home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/
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