[fpr 2614] 項目削除と因子

堀啓造

堀@香川大学経済学部です。

因子分析の項目削除についてちょっと面白い結果があった.普遍性が
あるかどうかは疑問ですが,試してみる価値はありそう.

(1)自尊心尺度は本来1因子ですが,2因子になります.10項目をそ
のまま分析すると対角SMCの平行分析では3因子になったりもします.
http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/chosadata/fashion02.sav
のデータを分析してみてください.反転項目を逆転してそろえて全項
目でクロンバックのαを求めます.spss で
統計→記述統計(項目を削除したときの尺度をチェック)
をしておきます.
結果はhttp://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/chosadata/index.html#scale
のところにあります.t2008は削除.t2003も削除して良いが置いてお
く.再度因子数決定法で走らせると,MAPも対角SMCの平行分析も2と
なり2因子となる.もともと,t2008は良くないことは他のことからも
分かっている.なお,階層因子分析すると一般因子のほうが1次因子
よりも寄与が高いことがわかり,1因子でよいこともわかる.

(2)男性性・女性性尺度.
関大の清水さんのところに,男性性・女性性の尺度がある.
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~shimizu/spss1/sdata2.html
これにラベルを付けるには
http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/chosadata/sexrole.SPS
を保存し,シンタックス窓にいれ走らせる.
これもmap 2, 対角smc の平行分析4となる.
信頼性分析の結果「s07 私は 穏やかである        (F)」
が問題項目なので削除する.
再度因子数決定法を走らせると,MAPも対角SMCの平行分析とも2とな
る.そこで2因子解をもとめ階層因子分析をするとやはり一般因子の
負荷が高くなり,1因子解でもよくなる.削除しないと一般因子の寄
与は低い.

ところでこの尺度,男女差がない.また,特に逆転について触れてい
ないが,信頼性分析からすると男性性・女性性とも同じ方向である.
そこは疑問だが,

項目を削除が因子構造を安定させた.削除する項目を見つけるのに,
一般因子が想定される場合,クロンバックのαを使うという手があり
そうである.

(1)は他の指標からしても意味のある削除であることは間違いない.
(2)のほうはもう少し検討を要する.

どう思います.



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堀 啓造(香川大学経済学部)
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