fprの皆様 女子栄養大学の芳賀です。 繁桝先生の第82回シンポジウムとは、かなり距離のある 第81回行動計量シンポジウムのご案内です。 好みの計量研究会メンバーで企画いたしました。 KellyのPersonal Construct TheoryとRepertry Grid をきっかけに、 評価グリッド法という調査方法論が日本で育っていますが、 みなさまはご存知でしょうか? マーケティング分野には、Laddelingという良く似た手法があるのですが、 このラダリングと同様に、現在は、商品開発のためのマーケティング・リサーチ ツールとしての利用が進んでいます。 例えば、採取データをテキスト・マイニングして整理し SEMによる定量調査前の仮説構築に利用したり、 品質機能展開を利用して、要求品質から設計に落とし込んだり、 解釈的な利用だけにとどまらず使われています。 測定・評価法として進化したため、 もともとの、心理学的な認知構造探索としてのあり様とは、 かなり姿を変えておりますので、心理学を専門とされている皆様は 違和感をお持ちになる部分も少なからずあるかと思います。 そういった分野の壁を越えた議論も活発に行えるシンポジウムになるよう 準備を進めておりますので、 みなさまには、ぜひご参加くださいますようお願い申し上げます。 以下が、案内になります。 転送自由ですので、ご興味のある方にご回覧いただければ幸いです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <日本行動計量学会 第81回行動計量シンポジウム> 〜「評価グリッド法」その理論と測定・分析法の現状と進化〜 「評価グリッド法」は日本の建築関連分野で盛んに利用される定性的な 調査手法であり、建物・景観・居住性などの印象評価や施設利用者の ニーズ把握など、主に環境心理学研究で利用されてきました。 更に近年、他分野での製品開発の手段としての利用が進み、実用面での 有効性が高く評価されている記述的調査手法の1つです。 しかし、評価グリッド法は、各企業など現場での実践を主体に発展して きたため、理論的研究・学術的整備はあまり進んでいません。実務的に 有益であるからこそ「普及」が遅れたという側面もあります。 そこで、本シンポジウムでは、評価グリッド法の誕生から現在までの、 「理論」「測定と分析」の現状と進化についてまとめ、参加者を含めた 形での議論を行なうことで、今後の展望を明らかにし、研究者からビジ ネス応用の実務家まで、幅広い分野の方々の評価グリッド法に関する 相互理解を促進する場を提供したいと考えております。 多数のみなさま のご参加をお待ちしております。 <実施概要> 日 時:2004年8月21日(土) 10:00開演 17:00終了予定 会 場:女子栄養大学 駒込校舎 3号館5F小講堂 http://www.eiyo.ac.jp/n_faculty/eiyo_campus/komagome.html JR山手線、東京メトロ南北線 駒込駅より徒歩5分 参加費用:会員無料/非会員3,000円(ただし学生は無料) シンポジウム終了後、懇親会を予定しております。 (参加費 3,000円) 申し込み:下記URLよりお申し込みください。 http://www.interscope.co.jp/seminar/040821/index.html <プログラム> 10:00-11:00 評価グリッド法とは何か〜基本的な考え方と実施法〜 芳賀 麻誉美 女子栄養大学 食情報科学研究室 11:00-12:00 「評価グリッド法」誕生の秘密 讃井 純一郎 関東学院大学 人間環境学部 12:00-13:00 昼休み 13:00-13:50 事例セッション1 事例1. 公共建築のブリーフィング 〜国交省、評価グリッド法導入へ〜 ○小野久美子 国土交通省国土技術政策総合研究所 小島 隆矢 独立行政法人 建築研究所 事例2. 「選ばれる病院」のあり方を求めて 〜病院の施設利用者評価(POE)調査結果より〜 丸山 玄 大成建設(株) FM推進部FM計画室 13:50-14:50 評価グリッド法の測定法と運用方法の進化 芳賀 麻誉美 女子栄養大学 食情報科学研究室 14:50-15:00休憩 15:00-15:35 評価グリッド法の分析方法の進化 小島 隆矢 独立行政法人 建築研究所 15:35-16:50 事例セッション2 事例3. レトルトカレーを「おいしそう!」「買いたい!」と思わせるには? 〜食品パッケージの魅力を探る〜 ○芳賀 麻誉美 女子栄養大学 食情報科学研究室 佐藤和佳子 4. Webを用いた浴室の好みの評価 〜消費者のコトバからヒット商品の兆しを探る〜 小代 禎彦 東陶機器(株) R&D企画部 5. デジタルカメラの評価構造把握とSPへの展開 〜Web評価グリッド法の開発とその利用〜 山川 義介 (株)インタースコープ 代表取締役社長 16:50-17:00 休憩 17:00-18:00 パネル討論と総合質疑 讃井 純一郎 関東学院大学 丸岡吉人 株式会社 電通 井上哲浩 関西学院大学 *プログラムは予告無しで変更されることもあります。 <主 催> 好みの計量研究会 (お問い合わせ 芳賀 麻誉美 e-mail:haga (at) eiyo.ac.jp) 最終プログラムが決定次第、下記の好みの計量研究会HPに掲載いたします。 http://www.littera.waseda.ac.jp/faculty/stok/konomi/index.html
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。