堀@香川大学経済学部です。 因子分析やsemをするときparceling するかどうかの問題があります. parceling は定訳があるのでしょうか.「括り」とかではダメですか. Structural Equation Modeling,Volume: 11, Number: 2 2004 http://www.leaonline.com/toc/sem/11/2;jsessionid=iatS40VioeNd に2本面白い応用例がでています. Knut A. Hagtvet, Fadia M. Nasser How Well Do Item Parcels Represent Conceptually Defined Latent Constructs? A Two-Facet Approach と Stephane Vautier, Stacey Callahan, Delphine Moncany, Henri Sztulman A Bistable View of Single Constructs Measured Using Balanced Questionnaires: Application to Trait Anxiety です. Knut and Nasser は1次元性の検証に用いてます. Todd D. Little et al.(2002) http://www.leaonline.com/doi/abs/10.1207/S15328007SEM0902_1 やDeborah L. Bandalos(2002) http://www.leaonline.com/doi/abs/10.1207/S15328007SEM0901_5 の論文が元になっています.この2論文でparcel の基本的考え方がまとめ られたといってよいでしょう. ただ,1次元性についてSEMではそこまで神経質になるのでしょうが,尺度 として考えたときわりと大まかでもいいような気がする. Vautierらの論文のほうが理論的に面白い.ポジティブ,ネガティブの2因 子になる問題へ新しいアプローチをしている.ポジティブ項目を基準とした 軸を引き,それに垂直な軸を考える.それをSEMで表すとCTCMと同じ.去 年,CTCMのやり方にならって自尊心尺度を分析していたのだが,方法的因子 としてしまうのには抵抗があった.Vautierらの考え方に従ったほうが意味 があるように思える. http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/yomimono/sesteem.html 自尊心尺度を分析した結果を載せている. いずれにしてもポジティブ・ネガティブ因子の一つの考え方といえよう. ---- 堀 啓造(香川大学経済学部) home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/
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