別スレッドの「血液型保育」の件では、いくつかリプライをいただきありがとうございました。 さて、朝日新聞8月10日記事: http://www.asahi.com/edu/news/TKY200408100285.html などによりますと、「不登校」で学校を1年間に30日以上欠席した小中学生の総数は、平成15年度は12万3212人。 前年度より5040人少なくなっなり、減少が2年連続したことで、文科省は「不登校が減り始めたのを傾向として見て取れる」と分析しているそうです。 この記事については、少子化による絶対数の減少もあるのではないかと思っていましたが、 昨日ネットに掲載された、 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/04073001/index.htm の中の、 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/04073001/pdf/sanzu04.pdf というグラフを見ますと、確かに、 小学生:0.36%→0.33% 中学生:2.73%→2.72% というように、わずかながら減少しています。 しかし、児童生徒課が「様々な取り組みが定着してきた」と説明している割には、劇的な減少とは言えないように思います。 ちなみに、それはそれとして、上にリンクしたグラフでは、平成13年度までは、確かに右上がりの上昇があり、特に平成10年度あたりで急な上昇があったように見受けられますが、その根本原因は何だったんでしょう。 たんに、調査がきっちり行われるようになって実数が把握されるようになっただけなのだろうか。 また、とりあえず平成13年以降フラットになったのは、ゆとり重視の成果なのだろうか。 何はともあれ、謎の多いデータです。 _____________________________________________________________ Y.Hasegawa/長谷川芳典 岡山大学文学部心理学教室 【公用】http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/h0u.html 【Web日記】http://www006.upp.so-net.ne.jp/hasep/WELCOM.HTM
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