堀@香川大学経済学部です。 因子数決定法についていろいろ検討していたのですが,結局ある程度 体系的やったので,なんか腑に落ちた感じです. http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/yomimono/modelfit.htm にあります.簡単に言いたいことをみたい方は http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/yomimono/fitindex.html#dis をどうぞ. 適合度指標についてMarsh, Hau and Wen(2004)がHu and Bentler ( 999)に頼ることの問題点を指摘している.比較している指標の中では rejectするのはχ2検定がもっともいいことを示している.Marshらの 研究自体適合度指標て結局何という疑問を感じさせるものである. Nasser and Wisenbaker(2003)はparceling について検討しているが, それが指標の数の問題を紛れ込ませていることは間違いない.Nasser らは乱数データを使って系統的に操作をしている. 私の場合,乱数データではなくモデルでさえ適合度指標が正しく指摘 できる能力に限界があることが示した. このことからどの程度のズレがどの程度の感度なのか十分に考慮する 必要があるだろう.私の方法では因子間相関を高くしていってその感 度を調べている.マイナー因子や標本誤差によって生じる変動を感知 することと,純粋の因子を感知することを区別することは難しい.因 子分析ならまだしも,SEMにおいて適合度指標を盲信することは避けな ければならない. ---- 堀 啓造(香川大学経済学部) home page http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/
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