[fpr 2669] 「血液型」番組の情報収集サイトを作りました

長谷川芳典

昨日放送の「学校へ行こう」の内容にあきれ果て、その勢いで

「血液型」番組における差別と偏見について情報を求む
http://www006.upp.so-net.ne.jp/hasep/bloodtype/prejudice/index.html

というサイトを新たに開設しました。
心理学関係者の皆様にもご協力いただければ幸いです。

開設の趣旨は以下の通りです。
それ以外のことは、当該サイトをご覧くださいませ。
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サイト開設の趣旨


 あくまで長谷川の主観的印象ですが、2004年6月頃から、テレビ番組(少なくとも3つのレギュラー
番組と、時たま放送されるスペシャルもの)で、血液型性格判断ネタが活発に取り上げられるように
なってきました。 

 殆どの番組は娯楽ものでありますが、それらの多くは、ABO式血液型別の行動特性について、い
い加減な「データ」に基づいて、決めつけやレッテル張りを行う内容となっています。もはやそれら
は、学術上の論争とは全く無縁。「血液型」を商品として視聴率を稼いでいるだけのようにも見受け
られます。 

それにしても、血液型差別発言の何と多いことでしょうか。タレントたちの「○○型は、いい加減な
性格だ」とか「○○型は二重人格だ」という「何気ないつもりの発言」が、該当する血液型者の心を
どれほど傷つけるか、番組制作者は真剣に受け止めているのでしょうか。 

 加えて、視聴者である子どもたちへの影響も計り知れないものがあります。超能力があると信じて
いる人たちの多くは、テレビ番組を通じてそのことを確信していきます。後に、じつはあの番組はヤ
ラセであった、あれは手品であったということが判明しても、一度形成された「信念」はなかなか撤
回されません。血液型ネタの番組も同様であり、番組で「典型」であるかのように紹介される事例や
「街角調査」の統計学上の欠陥は、ナイーブな視聴者にはなかなか見破れないものです。 

 血液型差別が子どもたちの心に刷り込まれ、それが、学校内でのイジメ、結婚差別、就職差別の潜
在要因になったとしたら恐ろしいことです。人種や民族や性に基づく差別がいけないことは誰でも知
っているのに、「○○型は、いい加減な性格だ」とか「○○型は二重人格だ」と言われることがどう
して人を傷つける差別でないと言えるのか、我々はもっとこのことへの怒りを表明すべきではないで
しょうか。 
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Y.Hasegawa/長谷川芳典
岡山大学文学部心理学教室
【公用】http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/h0u.html
【私用】http://www006.upp.so-net.ne.jp/hasep/WELCOM.HTM


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