千葉 様 論文は見ていませんし、数学的証明ができるわけではありませんが、 「はい」を1点、「いいえ」を0点として、 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 という二変量データを考えて、相関をとると、ほぼゼロです。 項目間相関が大きいとα係数も大きくなりますから、小さければゼロに近くなります。 おそらくこういう回答パタンだったのではないでしょうか。 > 私は心理学を専攻する修士1年の千葉と申します。 > > 心理学研究(2004,Vol.75,No.2)に > 「地域在住の中高年者の抑うつに関する研究」 > という論文がありまして、 > > 以下のように書かれていました。 > 「各尺度の信頼性係数はCronbach α係数を求めて検討した。… > α係数は、活動能力でやや低かったが、これは中年期のデータが ほとんど満点であったためと考えられ…」 > > なぜ、回答が満点に近いとα係数は低くなるのでしょうか? 満点に近くなれば、必ず低くなるとは思えません。 例えば 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 というパタンなら相関は1になります。 論文の推論には誤りがあるかもしれませんね。 > > ちなみに活動能力は、 > 老研式活動能力指標(1987)で、13項目、2件法で、13点満点の尺度です。 > > どなたかよろしくお願いします。 > > > 目白大学大学院 > 心理学研究科 現代社会心理専攻 > M1 千葉知美 > ----- 村上宣寛 (勤務先) 〒930-8555 富山市五福3190 富山大学教育学部学校心理学 TEL/FAX 076-445-6367 E-mail: murakami (at) edu.toyama-u.ac.jp HomePage:http://psycho01.edu.toyama-u.ac.jp/
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