豊田秀樹 様 > 豊田秀樹@早稲田大学文学学術院心理学教室です. > > 花粉の季節もひと段落ですね.おげんきですか. > 村上さんの御著書を拝読しました.面白 > くて1時間ほどで一気に読んでしまいました. > また早稲田関係の記述に奥深いものを感じました. そういえば、なにかあったかもしれません。あたりさわりのあることばかり書きましたからね。 > あまり面白くて人にあげちゃったので, > また買わなくてはならなくなりそうです. 有り難うございます。300円の儲けになります。 > 26ページあたりは,120%とやらずに > (これだと,批判もウソでした,になりかねないので) ウソではなく、私の理解不足による間違いです。統計的推論はいくら勉強しても身に付きません。才能がないのでしょう。修正案を考えてはいるのですが、頭が動作せず、間に合っていません。深入りせず、一パラグラフで片づけたいのです。 本が派手に売れていて、毎日、なにか、メールが来ます。まあ、たいした内容ではありませんが。TVにレギュラーで出る話もありましたね。授業をたくさん抱えているので、残念ながらお断りしました。しばらく落ち着きません。 > 独立な確率事象で例をつくり > その場合「少なくとも一回,第1種の誤りを犯す確率は 1-(1-0.05)**24 であ > り5%よりずーっと大きい」と説明するか, > 正面きって(オールマイティな)ボンフェローニの > 方法の解説をするかのどちらかのほうが良いよう > に思いました.うーん,すごい本ですね. > > さて項目反応理論の話題が続いていま > すので,ドサクサにまぎれて宣伝を1ついたします. > 『項目反応理論[理論偏]−テストの数理−』朝倉書店 > http://www.littera.waseda.ac.jp/faculty/tyosem/toyoda/aaa.pdf > という本が5月末か6月に公刊されます.村上さんの御著 > 書と比べると,はっきりいって地味な本ですが > いま刊行する必要があると思いました. いえいえ、豊田さんといえば、共分散構造分析の豊田だし、項目反応理論の豊田です。派手派手に目立っています。私は入門編だけでギブアップの状態ですが、商売道具なので分からなくても買います。これで3000円以上の損害は確実です。 ところで、項目反応理論の欠点はテストの総得点の妥当性を信じて疑わない点があるように感じます。外的基準との関係を最大化する方法も少しは開発されているようですが、あまり発展していないようです。このあたり、日本を代表して豊田さんに頑張って欲しいと思っています。私は基準関連妥当性以外の妥当性を信じていません。まあ、もう歳なので、1940年代の概念で止まっていても不思議ではありませんが。 --- 村上宣寛 (勤務先) 〒930-8555 富山市五福3190 富山大学教育学部学校心理学 TEL/FAX 076-445-6367 E-mail: murakami (at) edu.toyama-u.ac.jp HomePage:http://psycho01.edu.toyama-u.ac.jp/
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