修正について 南風原さんの案 > この部分,「「心理テスト」はウソでした。」のモードであれば,以下のよ > うな説明もよいのではないかと思いました。「ここではカイ自乗検定を60 > 回も繰り返した。1回の検定は5%の危険率(いわば外れ率)であり,単なる > 偶然によっても20回に1回は,有意な結果が得られるという仕組みになっ > ている。この研究では60項目のうち3項目が有意になったということだか > ら,血液型人間学が成り立たないときに,単なる偶然によって有意な結果が > 出る割合とちょうど一致している。つまり,この結果は,「血液型人間学は > 正しくない」という仮説とぴったり合った結果と言える。」 > 悪くはないのですが、ビジネス書としては言い回しが難しく、修正は取りやめました。ボンフェローニのk個の仮説の多重比較をする場合、有意水準をα/kに調整して行えばよいに、該当しています。しかし、説明が難しくなりすぎるので、これもやめました。 そもそも、検定論はあまり重視していないのです。血液型人間学が正しければ有意差があって当然、しかし、それだけでは不十分で予測力がなければならないという趣旨です。信仰心のためか、誤差を一生懸命に解釈する人たちがいますが、それは愚かな行為です。 その他の修正予定部分 P.218 後から3行目 現在、柏木は日本・精神技術研究所と袂を分かって、インターネットのウェブ上とマークカードで実施できるクレペリン検査を開発し、FFM研究所から商用配布している。 --->現在、FFM研究所は柏木らの研究を参考にしてインターネットのウェブ上とマークカードで実施できるクレペリン検査を開発し、商用配布している。 ここは想像を交えて書きました。最近、柏木さんは内田クレペリン検査に対しては反対論者となっています。しかし、メールによると喧嘩別れした訳ではないとのことです。また、FFM研究所は知り合いがやっているらしいのですが、最近は音信不通とのことでした。という訳で、以上の修正を予定しています。 fprには統計に強い人が多いので、良い餌をばらまいた見たいですね。 --- 村上宣寛 (勤務先) 〒930-8555 富山市五福3190 富山大学教育学部学校心理学 TEL/FAX 076-445-6367 E-mail: murakami (at) edu.toyama-u.ac.jp HomePage:http://psycho01.edu.toyama-u.ac.jp/
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