岡田さん。金大の研究費はあまりにもひどいですね。冨大でも70〜80万はあり ますが。(そのかわり労働環境は...) fprの皆さんも、そろそろ出版社をだまして本を書き、印税で荒稼ぎしません か。さて、肝心のだまし方。 中堅の出版社がだましやすい。焦りがありますから。そこを狙います。 まず、企画書を書きます。これは本の前書き相当と目次です。A4で2、3枚も あれば十分。売り上げ予想を書く必要がある場合は適当に。予想なんか、当た るわけありません。ウソを信じる方が悪いんです。 企画書を20社程度に送ります。匿名の手紙ではないので、普通は編集会議にか かります。大抵、断られます。気にしなくてもよいのです。教科書の出版は飽 きたとか、ちょっと変わったことがやりたいとか。大抵、どこかに不満を抱え た編集者がいます。 企画が通ったという編集者から連絡があればしめたものです。執筆開始です。 目次とかページ数は予定でしたから、執筆の際は、全部、無視します。計画通 り書けるわけないでしょう。 一端、編集会議でゴーサインを出せば、どんな原稿ができあがっても、必ず出 版する決まりです。担当の編集者がすべての責を負います。編集者が脅すこと があっても知らんふりします。 とんでもない原稿でも売らないといけないので、出版社は懸命にタイトルを考 えます。後は読者をだまして売りつけるだけです。 「心理尺度の作り方」(北大路から出版予定)は2年ばかり前、少し頑張ろうか と思い立ち(飼い猫に先立たれ落ち込んでましたので奮起)、簡単な企画書を4、 5カ所に送りました。 目次は適当、予想は150ページ、売り上げ10部/年という提案。北大路はもっと 売れるはずだと勝手に考えたのでしょう。現在、250ページ分の原稿になって います。章立ては提案とはまったく違います。 「心理テストはウソでした」は日経BPからの執筆依頼。これは希なケース。簡 単に片づくと考えたので、北大路は後回しになりました。 出版界は編集者と執筆者の口約束がすべてです。狐と狸の化かし合いです。な お、普通は出版契約など、結びません。信義(?)がすべてです。契約書を結ぼ うとする出版社は少し怪しいと考えましょう。 fprのみなさんも気分転換にいかがですか。それなりに面白い世界です。 -------------------------------------- 村上宣寛 〒930-8555 富山市五福3190 富山大学人間発達科学部 TEL/FAX 076-445-6367 (2005年度まで) E-mail: murakami (at) edu.toyama-u.ac.jp HP:http://psycho01.edu.toyama-u.ac.jp/ (2006年度より) E-mail: murakami (at) edu.u-toyama.ac.jp HP:http://psycho01.edu.u-toyama.ac.jp/ -------------------------------------- -------------------------------------- 村上宣寛 〒930-8555 富山市五福3190 富山大学人間発達科学部 TEL/FAX 076-445-6367 (2005年度まで) E-mail: murakami (at) edu.toyama-u.ac.jp HP:http://psycho01.edu.toyama-u.ac.jp/ (2006年度より) E-mail: murakami (at) edu.u-toyama.ac.jp HP:http://psycho01.edu.u-toyama.ac.jp/ --------------------------------------
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