SEMの多母集団同時分析で平均構造分析を行った際の解釈について ちょっと疑問に思ったことがあります。 たとえば以下のような場合どう解釈するのがよいのでしょう? 例 (説明のために,そうとう単純化したモデルにしています) 1,2,3年生の3群での多母集団同時分析とします。 なお外生変数の因子について1年生での平均を0に設定し,他の学年の平均を自由推定とします。 モデル1: 平均構造に等置制約を設けずに分析したところ,ある外生変数について AMOSの「一対のパラメータ比較」において2年生と3年生の間に有意な差が見られなかった。 モデル2: この因子について2年生平均=3年生平均 という等置制約を設けて分析した。 そうしたところ,モデル1の方がAIC,BCCの値が低く,相対的に適合度よかったため,モデル1を採択した。 この場合,この因子についての2年生と3年生の間の差については,どう評価すべきなのでしょうか? モデル1のz検定では有意でないため,「差を認めることはできない」と評価してよいのでしょうか?しかし,2年=3年と等置したモ デル(モデル2)は適合がわるかったので,差がないと見なすことは出来ないとも言えてしまうようです。 しかし「差がある」と見るにはモデル1で有意になってない,,,,???と堂々巡りになってしまいます。 (おそらく論文に書く場合など,どちらの結果からでもクレームが出てしまいそうです) 岡田努
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