[fpr 2996] SPSSの偏イータ2乗

堀啓造

堀@香川大学経済学部です。

APAなどで、効果量を記載するように求められていますが、偏イータ2乗をイータ
2乗として報告している論文が結構あるらしいです。その原因にSPSSがあるらし
い。

Pierce, C. A., Block, R. A., & Aguinis, H. (2004). Cautionary note on 
reporting eta-squared values from multifactor ANOVA designs. Educational 
and Psychological Measurement, 64, 916-924. http://www.montana.edu/wwwpy/Block/papers/Pierce,Block,&Aguinas-2004.pdf
にそのことが指摘されてます。SPSSにも問題のあるソフトがあるらしく、例えば
SASの使用論文でも間違っている例があるそうです。

小野寺さんも『SPSS事典BASE編』ナカニシヤ出版で指摘しているように、SPSSの偏
イータ2乗を出力は出す必要がない。ただ、多くがイータ2乗を記載しているらし
いのでω2乗にする必要性はそれほどないのではないかと思います。

ということあれやこれや
http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/spss/tokidoki24.html#242
に書いてみました。

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堀 啓造(香川大学経済学部)
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