[fpr 3009] 新宿をかける中年

toyoda (at) waseda.jp

豊田秀樹@早稲田です

村上さん・fprのみなさん

>豊田 さんへ
>そうですね。距離は不足です。平坦だと3時間で歩けます。
>物足りなくないですか。トレーニングのためなら20Kg程度は背負った方がよいです。

リュックの中身は着替えと地図だけが必需品で軽い物です.雲を眺めたり,
映画館に寄ったり,泳いだり,靖国神社で音楽聴いたり,映画のロケ地を見
つけたり,意識的に遠回りをしたり,ベンチでお年寄りと話したり,地図
を見ないでわざと迷子の気分を楽しんだりと,街の密度が濃い東京を体感
するようにしています.フィールドウォーク心理学者というとかっこいい
ですが,要するに気晴らしです.歩く距離は結果です.

数日前に街歩きをしていて,偶然本屋で「社会の見方,測り方,計量社会
学への招待 与謝野有紀 ほか 編 けい草書房」という本を見つけまし
た(本年7月25日出版)さっそく近くのカフェに入り,読み始めたら,すご
く面白くて,3時間くらいで通読してしまいました.その中で,SEMの話
が載っていて,「識別不定」と「識別不能」を同じ現象に対して使ってい
ることに気がつきました.そのときは「1つの本で用語がゆれているのは
よくないな」と思っただけでしたが,家に帰って,最近出版されたSEM
関連の本を調べたところ,どちらかというと「識別不能」が多かったので
『「識別不定」を使いましょう』の記事を書くことにしました.
こう書くと当該の本を非難しているようにも読めますが,そんなことはなく
素晴らしい本です.お勧めです.

>いつぞや、テスト学会で誘われた時に、登山研修と重なっていたので
>そちらに逃げました。(ヤクザ社会には先約優先の原則があります)。

わたしはそのシンポのパネラーでした.本人がいないところでは,欠席
裁判になり,議論は成り立たないので村上さんの御本については,語り
ませんと企画者のY先生に申し上げて出席しました.当日,私以外の何
人かのパネラーの方からは,貴殿の本に関して批判がでていましたよ.
私は村上さんがお断りになったことが残念でなりません.こういう問題
はタイミングが大切で,「貴殿の本のタイトルは,たいへん挑発的で,
それが学会の長老の逆鱗にふれ,刺客としてTその他が送り込まれ,学
会でガチンコ対決をする」というようなスポーツ新聞的下世話な雰囲気
が盛り上がれば,地味な心理統計学の分野にも注目が集まるとちょっと
だけ期待していたからです.


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