[fpr 3055] 書評:村上宣言寛『心理尺度のつくり方』

murakami (at) edu.u-toyama.ac.jp

 堀@香川大学経済学部 さん
> 
> 村上宣言寛『心理尺度のつくり方』北大路書房 (2006)
> を献本していただきました。
> いたるところで村上爆弾が炸裂し、楽しく読むことができました。

かなり控えめに書きました。あまり売れないと困るので、普及書と専門書の中
間のタッチで書いたところがあります。古い原稿の焼き直しが多く、大した事
は書いていないです。分かっていると思いますが。

> 
> 書きかけたところで、日本教育心学会総会にでて、北大路書房の担当の方と
お会いしました。
> すでに誤植をいくつか見つけていたようですが、さらに追加しておきました。
数式中心に誤植
> というのか校正漏れがあるようです。

本人の書き間違い、校正漏れ、校正しても印刷所の間違いなど、多重間違いで
す。TeXを使う印刷所にしろと言ったのですが、取引していないそうです。数
式だけは注意しろと言ったのですが、予想通りひどかったです。

ギリシャ文字、数式のレイアウトが信じられないほど醜いのです。これでもだ
いぶ直させたのです。フォントの汚さはどうしようもありません。

> 
> p21 下から7行目 知能偏差値→知能指数

著者の書き間違い。「知能偏差値」はもう使っていないですね。

> p24 一番上の式 raaj= の分母 31→1

確か校正の時は正しかったのですが、その後、誤りが混入したと思います。

> p42 下の方の r= の式 分母 rのバーをとる。分子-後ろの項のrのバーをと
る。

? これはFeldtとBrennanからの引き写し。これで一致。

> p42 下から3行目 添え字 xixj'→xjxj'

2行目?


> p49 下から3行目の式 分母なし(すでに修正されていた)

校正の時は分母があったんです。本を見てビックリしました。印刷所に「タマ
ネギ大賞」を贈りたいです。

> p71 上から9行目の式 σ→σj (こっちのほうがいいはず)

そういえばそうですね。ただ、自明の時は省略してます。σの字体も汚いでし
ょう。ゾッとします。

> (北大路書房のほうでは他に数式が挙がっていた。)

見ていないです。売り上げ目標の10冊は達成したし、書き逃げ準備中です。


> 好みの問題だけどビッグファイブの命名で知的好奇心→知的柔軟性 のほう
がいいように思
> う。opennessはそんなイメージ。
> 
一般向きで誤解が生まれない用語として「知的好奇心」を選びました。一度決
めた言葉を変更するのは大変です。一応、ソフトはすべて直しました。本は不
良在庫の山ですから直せません。
> 
> コメントを書こうとしたら帰る時間になりました。また時間があれば書きま
す。でないと書評
> にはならない。

無理に書評を書かなくても良いですよ。こちらも今日は会議二つ。





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                                                           村上宣寛

                                           〒930-8555 富山市五福3190
                                               富山大学人間発達科学部
                                            TEL/FAX 076-445-6367
                            
                            (2006年度より)
                                 E-mail: murakami (at) edu.u-toyama.ac.jp
                               HP:http://psycho01.edu.u-toyama.ac.jp/
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