初めて投稿します。 ここに投稿できるような高度な議論はできないので、ROM状態 を続けていましたが、もしも表題のことに詳しい先生が居られ たらと思って投稿いたしました。 今年度から臨床心理士課程の大学院で研究法を指導することに なりましたが、臨床の院生の何割かは心理学の科学的な方法論 や考え方に抵抗があることが徐々にわかってきました。 彼らのイメージしている心理学研究は了解的に共感的に理解す る方法論で、心理学というよりは現象学の方法論のように思え ます。 (心理臨床の方法論としては現象学は強調しているので、それ は重要なのですが。) そこで、相関法だ、実験計画法だ、因子分析だ、...ややイ デオグラフィックにしてPAC分析法だ、RCRTだ...、と言っ てみたところで「宇宙の話」になっているようです。 天才的なセンスがあればこんな方法は無くても了解や共感的理 解が出来るのでしょうが、私はセンスの無い凡人が天才に近づ く方法として科学的な方法を捉えています。 ちなみに、臨床と科学的姿勢の接点として、日々の臨床では「 見立て」は「仮説」であり、事例の展開で見立てを「検証」し て、有効な援助・支援にむすびつける...、的な説明からは じめて、現象から要因、媒介変数、説明変数を見抜く(アセス メント)という発想へ...、という説明から入っています。 しかし、彼らに言わせると日々の臨床とは、どこまでクライエ ントの心理を了解できるかに挑む作業であり、アセスメントも 了解の手段だと...。 私も了解や現象学の方法論は大好きで
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