[fpr 3163] 恒常法で得た閾値の検定

岡本安晴


 岡本@日本女子大学心理学科です。

> ここで気になるのが、2つの異なる条件であてはめた曲線に差があるのかを
> どう判断すればいいのか、ということです

 ベイズ的に事後分布などで判断するのも1つの方法と思います。
最尤法によって、尤度比の検定やAICなどによる判断も考えられますが、
これらの理論的な前提には、データが同一の独立な分布に従う
(iid; independent and identically distributed)ということが置かれていて、
漸近的(データが十分に多いとき)に成り立つ定理が導かれ、それによって
分析が行われています。
  Psychophysicsの場合(階層的線形モデルもそのようですが)、特にデータ数が
十分に多くないということが問題にされ、ベイズ的方法が用いられることが
あります。
 ベイズ的方法でpsychometric functionを求めているものとして、
例えば、拙著「計量心理学」、培風館; ISBN 4-563-05893-9
などがあります。

日本女子大学心理学科
岡本安晴


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