堀 啓造@香川大学です。 村井潤一朗・柏木恵子『ウォームアップ心理統計』東京大学出版会 2008 という本がでていますね。3月初版だからだいぶ前になります。最近気づいて手に入れま した。 心理学部などもできて心理学の学生がふえたためかより簡単な心理統計の入門書が必要に なっているのでしょう。 この本で気づくのは記述統計の部分にも力をいれていることです。そうなんです。やはり 必要です。基礎の基礎が。そして、グラフで表現できることも。グラフが具体的にでてい るのはいいのです。さらに求めれば、エクセルでのグラフ表現あたりまでつっこみをいれ てほしかった。最後のほうにでている統計処理がSASというのもちょっとしんどいです ね。SPSSかRあたりがよかったのでは。 こういうタイプの本は必要になってきていますね。1年後期か2年前期に扱いたいレベル です。 そういえば、本日 白旗慎吾『統計学』ミネルヴァ書房 2008 という本が書店にでていたので買ってみました。「経済学がわかる」というシリーズです が、特に経済学部用というわけでないです。この本でも最初はグラフ多用です。あとは数 式が多くなってます。どっちかというとハードに学びたい人向けなのでしょうか。そのわ りには、経済学で必要な重回帰分析には向かっていなくて、分散分析の説明が入っていま す。 どちらにしても、最近の学生の初心者向けにグラフを書くというのは必要なのではと感じ ているこの頃です。そうするとRでしょうか。しかし、Rは英語嫌いの人に受容されそうに ないしねぇ。SPSSのグラフがもう少しまともになってくれればいいのだが。当面excel だ ろうか。しかし、エクセルグラフのマークや色の既定値には問題がある。 香川大学経済学部 堀 啓造 http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/
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