堀 啓造@香川大学です。 村井潤一郎@文京学院大学さん返答ありがとうございます。 >書名の通り,あくまで「ウォームアップ」ですので, >薄い本に仕上げてあります。 たしかに薄いですね。2単位でやるのにはいいかなと思いました。1年もしくは 2年のゼミでどうかなと思った次第。ただ、うちの学生は経営学専攻なのでその 点は問題がある。副読本として指定するのもいいのかも。 >「よくわかる心理統計」でも難しい,あるいは心理 >統計の入門書を読む前にざっと流れを把握しておき >たい,そういった学生さんを想定して「ウォーム >アップ心理統計」を書き上げました。 >心理統計の入門書はいかにあるべきか,そんな議論 >がfprで展開されたら,面白いと思っています。 わたしは前のでもいっているグラフが最初にあってらいいなと思ってます。それ とあわせて記述統計をする。どんなグラフが適切か、またエクセルでのグラフの 使用法ができていないのでこれを理解させるレベルが必要と思っています。 グラフはRが得意なようですが、学生が英語を得意としなくて拒絶する。また、 数学的表記を拒絶する。例えばΣなんかは足し算の記号として使っているのです がだめです。高校のときに理解不能という風になっているようです。行列とΣが 使えれば大分楽になるのですが、それは許してくれません。x1などの代数表現 もあまりよくありません。経済学科の先生の話だとy=2x+3のようなグラフも 危ない学生がいるらしいです。あ〜。何のための入試だったのでしょう。 それで徹底的にhow to にしてしまうと、 小塩真司(2004)『SPSSとAmosによる心理・調査データ解析――因子分析・共分散 構造分析まで』東京図書 になります。これを授業でやると一応卒論で使えるようになる学生がほとんどで す。ま、受講生が少なく私のゼミ生には必須科目にしてます。 浦上昌則・脇田貴文(2008)心理学・社会科学のための調査系論文の読み方 東京 図書 なんかもユニークな図書ですが、論文を読むためということは3年生から4年前 期くらいが主たるターゲットなのでしょうか。統計の説明が主力となっていて、 そのデータの読み取りがメインとなっています。 このようにいろいろと新しい試みがされていてだんだんおもしろくなっていま す。おそらく、わかりやすくかつ重厚な本も必要なのでしょう。 統計および調査法の初心者用としては 『ウォームアップ心理統計』なかなかい いところをついてますね。 香川大学経済学部 堀 啓造 http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/
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