[fpr 3422] プログラミングのこと

岡本安晴


 岡本@日本女子大学です。
 
 プログラミングについて日頃感じていたことが書かれている本に
出会ったので、このメールで紹介したいと思いました。
S. M. Lynch (2010). "Introduction to Applied Bayesian Statistics and
Estimation for Social Scientists"
では、プログラムはRのものが示されているのですが、
1.2 A note on programming, pp.5 - 6.
に、R, S, WinBugs, SAS, STATAより、具体的にはC/C++の使用が
以下の理由によって勧められています。
 まず、UNIX上のCははるかに速いと書かれています。確認していませんが、
Windows上でもC/C++の方が同じように速いのではと思います。
 また、C/C++の学習は難しくないと書かれています。Rが使えるなら
Cも使える。SASあるいはSTATAでプログラミングができるならCの学習は
非常に容易であるとされています。
 SASやSTATAには豊富な関数が用意されているが、C/C++の場合も
使用する関数群を作成しておけば、その後のプログラミングにおいて
利用することができると書かれています。

 以上の理由の他に、私は次のことも指摘しておきたいと思います。
 C/C++を使用すれば、統計計算の他に実験制御用のプログラムも
書けます。このことは、実験心理学の場合、大きなメリットです。
実験とデータ分析の両方を行う心理学研究者の場合、C++を使えば
同じ言語で実験もデータ分析も行えるということになります。

 昔のコンソール・アプリケーション(DOS上でのプログラム)風のものを
次のウェブサイト
http://y-okamoto-psy1949.la.coocan.jp/VCpp/vcpp2010Win32/simpleStat/
に用意しています。
 C/C++プログラミングに関心をもたれたら一度チェックしてみて下さい。

 なお、Visual C++の無料版はマイクロソフトのウェブサイト
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/default.aspx
からダウンロードできます。これは、Visual C++2010ですが、
VC++2010は.NETのプログラミングにおいて支援機能が働かないという
不完全さがあります。1つ前のバージョンVisual C++ 2008の無料版は
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/2008/product/express/
からダウンロードできます。Visual C++2008は支援機能が働き快適に
プログラミングできます。

日本女子大学心理学科
岡本安晴





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