fprの皆様:守@東京農工大学です。 数年ぶりの投稿です。趣旨にそわないものでしたら、無視して下さい。 中学校での定期テストの成績を偏差値で示すことについての質問です。 定期テストの結果は学年内で偏差値に換算されて、学力の指標にされるのが一般的です。 それは「偏差値が標準化されているので個々のテストの難易度に影響を受けない」からですが、 分布が正規分布から大きく歪んでいると偏差値の分布も歪み、同じように中位に位置していても偏差値に違いがでます。 今度、ある中学校の先生と共同で過去11年間の全生徒の偏差値の変化を調べてみたところ、 初期にはかなり大きな負の歪みがあり、その歪みが徐々に小さくなっていくこと、 その結果、見かけ上、中位の生徒の偏差値の平均値が徐々に下がっていくことがわかりました。 9年分の全生徒で分析しても、年度ごとに9年度分を分析しても同じ結果がえられるので、かなり安定した現象です。 この中学校は1学年ほぼ200名規模のものです。 その変化は偏差値で1.5程度に過ぎませんが、偏差値50だった生徒が48.5になるとずいぶん下がったように感じると思います。 四分位で分けて偏差値の変化を見ると、中位の2グループがどちらも偏差値を下げ、上位と下位は上がります。 そこで質問なのですが、こうした現象は広く知られているのでしょうか? 私はまったく初めて知ったことで、ぜひ論文にしたいと考えているのですが、先行研究が見つかりません。 中位に位置するほぼ半分の生徒がこうした見かけ上の偏差値の低下を経験することは教育上の影響も大きいのではと思います。 類似の研究や関連する先行研究をご存じでしたら、ぜひ教えて下さい。 どうぞよろしく。 ------------------------------------------------------------------- 守 一雄@184-8588東京農工大学工学部(これだけで郵便が届きます。) kaz-mori[at-mark]cc.tuat.ac.jp 電話 042-388-7606(ダイヤルイン) 『DOHC』『KRproject』主催者 http://www.avis.ne.jp/~uriuri/kaz/ (URLを変更しました。) -------------------------------------------------------------------
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