[fpr 3429] 分布の歪みによる偏差値の変化

守一雄

豊田さん・皆様:

On 2011/02/19, at 13:42, Kaz Mori wrote:

> 豊田さん
> 
> ご返答ありがとうございます。
> 
>> 負に歪んでいるとのことですが、負に歪んでいることが、当該学問
>> 分野の知見の観点から意味をもっているのか、あるいは単
>> なる外れ値として少数のデータを取り除くべきなのかは、
>> 個票にもどって確認する必要があるかもしれません。
> 
> 定期テストでの5教科総合点を偏差値にしたものですので、
> 特定の学問分野の性質は関係しません。


すみません、この部分、豊田さんのコメントを誤解していますね。

負に歪んでいる原因の一つは、問題が易しすぎるために「天井効果」のような現象が起きていることです。
これには意味があると思います。

共同研究者の中学校の先生によると、
1年生の初めの中間テストは「生徒たちにいい成績を取らせて自信をつけさせるため」に易しい問題にするのだそうです。
その結果、中位の生徒もみなかなりの高得点を取ることになり、一部の下位の生徒だけの成績が悪くなります。
その後のテストではこうした配慮がだんだんなくなってきて、中位の生徒がそれなりの位置に落ち着くことになるわけです。

最初にいい成績を取らせて自信をつけさせようという配慮が、
逆にその後の長期的な見かけ上の成績低下を生み出していることになります。


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