fprの皆様 余談のような話ですが,先の[fpr 3457]「偏相関比について」で 触れた Pearson (1915) では,和の記号としてΣではなくSが使 われています。SxSy{・・・} というような式があり,標準偏差 の積のように見えますが,現在であればΣを2つ並べて表す式で す。 ではΣの記号はなかったのかというと,それよりだいぶ前の18世紀 に Euler が和記号として使い始めているようです。 授業では,Σは和を表す英語 Sum の頭文字をギリシャ文字で表し たもので,Sでもいいし,「わ」でもいい,などと話していました が,実際Sの時代があったわけです。いま見ると,Sだと統計量の 記号との区別が難しく,また形的にも和の範囲を上下に示せるΣは 便利だと改めて感じました。 (こういう情報,以前は堀さんがよく教えてくれていました・・) SからΣへの移行期など,追加の情報をお持ちの方がおられました ら,よろしくお願いします。 ---- 南風原朝和 haebara (at) p.u-tokyo.ac.jp
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