鈴木です. 昔の日記にお返事ありがとうございます. ちょっとびっくりしましたが. 豊田さんの学位論文のタイトルを正確に認識していなかった かも知れません.失礼しました. 東大出版の著書のまえがきかあとがきに,この話があったら よかたなあ,と思いながら拝読させていただきました. 「同じ名前の別のモデル」 となると,ふと思うのは 「別の名前の同じモデル」 でしょうか. 西里先生は著書の前書きで,ずらりと別名を並べて書いていらっしゃいました. 1992年のころ,「普及」ということで印象的だったのは,名前もそうですが, マーケティングの分野で, 奥田・阿部(1987)マーケティング理論と測定−LISRELの適用.中央経済社 が出ていたのに,あまり影響が及ばず,豊田さんの本で「普及」したという わが国の現象でした.何が違ったのだろうということです,いくつかありますが. いろいろありますが,あの頃に「積率構造方程式モデル」という名前で出ていたら どうだったかなあ,と思うことがあります. アルバクルはそういう発想をしのでしょうかね. こういう一般化された名前はヒットしなかったかも知れませんが,美しい一貫性が あるように思いました. 二次積率構造が最初で,すぐに一次(平均)構造という順番だったでしょうか. 「積率構造方程式モデル」なら,自然に3次積率方程式モデルに向かうかも 知れません. もう隠居ですか!? 4次積率構造方程式モデル,つまり朝倉の「理論編」のあとの著書は,予想では 「未来編」という名前で来年あたり出版されて,内容は4次積率構造方程式モデル なのかと思っておりました.
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