[fpr 3516] 共分散構造モデルと構造方程式モデル

柴山直


柴山@東北大学です。

豊田さんのエッセイ(?)と鈴木さんの日記を拝見しました。
その頃(豊田さんの学位論文の数年前頃)のCovariance Structure
Modelsに対する理解のレベルは、私の記憶に間違いがなければ
因子分析的モデルによって顕在変量が潜在変量に結びつけられる
、構造方程式モデルを通して変量間の因果関係を明らかにする
といういわば、PsychometricsとEconometricsのハイブリッドな
モデルというものでした。SEMという言葉はなかったように思います。
それで、本のタイトルに「共分散構造モデル」を使われたときも
全然違和感はありませんでした。もっというならLISRELモデルの
別名ぐらいにうけとっていました。

 おそらく鈴木さんが書いておられるエッセンスの部分は、その後、
コンピュータの機能が発展したことと相まって、「モデル」
という固定的なとらえ方ではなく、現象をいかに表現していくかの
ニュアンスを強調した「モデリング」というとらえ方が重要になって
きたというところにあるのではないのでしょうか。

 私の誤解や記憶違いがあればご容赦ください。


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柴山 直 (SHIBAYAMA Tadashi)
東北大学大学院 教育学研究科 
Tel 022-795-3738
教育設計評価専攻:http://www.sed.tohoku.ac.jp/lab/deseva/index.html
教員紹介:http://www.sed.tohoku.ac.jp/facul/05teacher/shibayama.htm
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