[fpr 3531] 西里静彦先生講演会(3/13)のお知らせ(関学・心理)

MIURA Asako

fprの皆様
(重複してお受け取りの際はご容赦お願いいたします)

三浦@関西学院大学と申します

関西学院大学文学部心理科学研究室では,
来る3/13(火),双対尺度法で有名な西里静彦先生(トロント大学名誉教授)
に下記の講演をお願いしております。多くのご参加をお待ちしております。

日時:2012年3月13日(火) A.M.10:30〜12:00
演題:「行動科学とデータ解析:嘆きと望み」
場所:関西学院大学西宮上ケ原キャンパス F号館 F104教室
   〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155
大学までのアクセス:http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html
キャンパスマップ:http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html

講演概要:先生から以下のご連絡をいただいております。
 私が学生時代の行動科学と現状を比べると、少なくともデータ解析に関しては
雲泥の差がある。その進歩の影には、研究者の関心が、一次元から多次元に、線
型から非線形に移ったことがあり、その関心の拡大に添う解析法も大きな進歩を
見せた。行動科学の一般化は、問題設定を仮説検定的な問題から探索的研究へも
進展させ、それに応じた研究法も進歩を見せた。かつてのデータ解析では、計算
のチェックが必ず行われたのに、コンピューターが発展した今日では計算の
チェックをする研究者が見当たらない。
 このように素晴らしい発展を遂げたデータ解析の歴史をみると、それから脱線
したにもかかわらず、脱線のまま進んでいる車両が見受けられる。このような言
明は、頭が古くなった「老兵のたわごと」かもしれないが、計算チェックの習慣
が無くなった今日、誰かの指摘がなければ、見逃されるように思われる。そのた
わごと、嘆きをここで披露したい。それが希望につながってくれれば何よりである。

西里静彦(にしさとしずひこ)先生
http://fcis.oise.utoronto.ca/~snishisato/
トロント大学名誉教授。1961年に北海道大学大学院で修士号,1966 年にノース
カロライナ大学でPh.D を取得。マッギル大学を経て,1967年〜2000年までトロ
ント大学。計量心理学,なかでも双対尺度法の世界的権威で国際計量心理学会の
会長,学会誌Psychometrikaの編集長を歴任。アメリカ統計学会のフェロー,
ノースカロライナ大学心理学同窓会のDistinguished Alumnus。最近の御著書に
和書では「データ解析への洞察−数量化の存在理由(関西学院大学出版会,
2007)」並びに「行動科学のためのデータ解析−情報把握に適した方法の利用
(培風館,2010)」などがある。


-- 
各■■所 関西学院大学 文学部 総合心理科学科
■麻三■ 〒662-8501 西宮市上ヶ原一番町1-155 TEL/FAX 0798-54-4543
■子浦■ E-mail asarin (at) kwansei.ac.jp
全■■力  Official Site: http://www.team1mile.com/asarin/
--
Asako MIURA, Ph.D.
Department of Psychological Sciences, Kwansei Gakuin University
1-1-155 Uegahara Nishinomiya, Hyogo 662-8501 JAPAN
E-mail: asarin (at) kwansei.ac.jp


スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。