[fpr 3602] 基礎心理学フォーラム「閉じられたANOVAとその先」(5月18日)のご案内

Kensuke Okada

fprのみなさま

専修大学の岡田と申します。

企画者の大久保街亜先生に代わりまして、5/18(土)の日本基礎心理学会・基礎心理学フォーラム
「閉じられたANOVAとその先:心理統計の現状と将来を考える」
のご案内をお送りさせていただきます。
詳細は以下のリンク先をご覧ください。
http://psychonomic.jp/forum/index.html

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【趣旨】
 実験系・基礎系の心理学者にとって,心理統計は「閉じられた」ものだ。多くの場合,慣習的に手法を選んでいるにすぎず,数理的な基礎を十分に理解していない。つまり,中身のわからない「閉じられた」ブラックボックスを使うようなものだ。我々は,必ずしも最適な解析法ではなく,単に「良く使われる」という理由で手法を選択しがちだ。基礎心理学研究に掲載された論文の79%が分散分析を使用する(大久保,2009)。この結果は,心理統計が「閉じられた」ものとして,内容の十分な理解なしに,慣習的に使用されることを示唆する。
 実験系の心理学者は統計法の基礎を身につけている。しかし,統計学の専門知識に乏しく,最新の知見に疎い。実際のデータ解析でも大学・大学院在籍時に習得した知識に頼りがちだ。新たな動向はその場しのぎの勉強で追いかけるのがせいぜいだ。
 本フォーラムでは,これまでの基礎心理学者の心理統計とのかかわりを見直し,統計法の誤用,実験に特有な統計法,新しい統計法の動向などをめぐって専門家からお話をうかがうとともに、今後の基礎心理学の統計教育(生涯教育も含め)についても議論する。議論を通じ,心理統計を「開かれた」ものにする道筋を考えたい。

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申し込み・参加費ともに不要でございます。
皆様のご参加をお待ちいたしております。

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Kensuke Okada, Ph.D.
Senshu University


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