岡本安晴@日本女子大学心理学科です。 回帰式について書いたついでに、数量化についても書いておきます。 indicator行列Gについてです。 G=(gij) と書いたとき、 データiがカテゴリjに該当するとき、gij=1 とおき、それ以外のときは gij=0 とおいたものがGですが、対応分析などで扱われるときに 何か釈然としないことがあります。 Gの主成分分析として数量化が扱われているときです。 主成分分析は、量的データに対するものです。 データの点はデカルト座標の空間に配置されます。 デカルト座標は、量的値をとる数直線です。 Gを主成分分析するということは、Gの要素gijを 量的データとみなすことになります。すなわち、 Gに基づいて数量化する前に、Gの値そのものを 数量化の値とみなして、主成分分析をして、 次の数量化の値を得ていることになります。 Gの要素の値、1と0、が数量化されたもの デカルト座標値であるとみなす根拠はいまのところ 知りません。 何を根拠に、0あるいは1と、数量化しているのでしょうか? indicator行列Gは、あくまで記述を簡単にするための 便宜的方法の道具として考えるべきものと思います。 このとき、Gの主成分分析と同じ式が出てきても、 その形式の違いと実質科学的意味の違いは区別しておく 必要があると思います。 横浜市在住 岡本安晴
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