岡本安晴@日本女子大学です。 共通数量化法についての解説を紀要論文にまとめました。 固有値分解において固有値に同じものがある場合の不定性についても 不定性の内容をp. 112において明記しました。論文は、ウェブサイト http://y-okamoto-psy1949.la.coocan.jp/booksetc/jwu_2016_2015/ からリンクを張ってあります。 共通数量化の特徴は、 1.数量化と変数間の関係の分析を分けて行うため、 数量化が他の変数の影響を受けない、当該のカテゴリ変数の情報のみ によって数量化が行われる。 2.変数間の分析は、数量化の後で行われ、分析間の数量化が共通で 比較しやすい。 3.他の連続変量と一緒に分析することが出来る。 ということが挙げられます。 上記ウェブサイトには、分析のためのプログラムも上げてありますが、 SPSSなどで共通数量化を行う方法を説明しているウェブサイトへの リンクも貼ってあります。そのウェブサイトでは、共通数量化の 準備となるindicator行列GをExcelで作成する方法も説明していますが、 これはSPSSでも同様にできます。 なお、カテゴリ変量の尺度水準として名義尺度を想定していますが、 順序尺度に適用すると所謂「馬蹄形」の解が得られることがあります。 これは非線形な関係を表すのに有用な解であると期待されます。 横浜市在住 岡本安晴
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