fprの皆様 1月下旬に、以下の書籍を朝倉書店より公刊いたしました。 書名:実践ベイズモデリング 副題: —解析技法と認知モデル— https://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-12220-6/ 動機は2つありました。 一つは、認知モデルを研究する際に もっと個別のモデルを作ろうという主張です。 これまでの心理学研究は、平均の差や実験計画法など 汎用的な分析方法に落とし込めるように実験されてきました。 これからはもっと個別の事情を反映したオーダーメイドなモデルを 作るべきであるというのが一つ目の主張です。 もう一つはベイズモデリングをするときに 「プレート表現」を使いましょうという主張です。 「プレート表現」は「グラフィカルモデル」ともいわれ、 ベイズモデリングをグラフィカルに表現することができます。 とても便利なのですが現状ではあまり使われていません。 この本が契機になって、使用場面がもっともっと増えればいいと願っています。 「グラフィカルモデル」という言い方のほうがメジャーなのですが 本書では「プレート表現」という用語を使いました。 理由は2つあります。 1.「グラフィカルモデル」は他の統計手法で 既に、別の文脈で使われている用語であり、識別性が低いからです。 2.プレートは、for文に相当しています。 複数のプレートの範囲を図示することは、for文を視覚化することです。 このためベイズモデリングを分かり易く理解するための 資格化にとってプレートは本質的だからです。 SEMのパス図のように、今後、ベイズモデリング論文の中に プレート表現が増えることを願っています。 -- ------------------------------------------------------------------------------ TOYODA Hideki Ph.D., Professor, Department of Psychology TEL +81-3-5286-3567 School of Humanities and Social Sciences, Waseda University toyoda _atmark_ waseda.jp 1-24-1 Toyama Shinjyuku-ku, Tokyo 162-8644 Japan http://www.waseda.jp/sem-toyoda-lab/ ------------------------------------------------------------------------------
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