岡本@日本女子大学心理学科です。 心理学研究も経済活動に組み込まれているので、 日ごろ気になっていることを投稿してみました。 経済的価値を有するものの増大に釣り合う通貨量を 供給するためには、国の赤字財政が必要なのでは と思っています。単純に以下のように考えました。 ある時点における経済的価値を有するものの総量が 100であるとします。また、通貨量の総量が 1000円であるとします。このとき、経済的価値の 1当たりの通貨量は 1000円/100=10円 となります。 10年後、科学技術の発展、人類の創造性などにより、 経済的価値を有するものの総量が1000に増えたと します。しかし、通貨の総量は1000円のままである とします。10年後の経済的価値の1当たりの通貨量は 1000円/1000=1円 となります。デフレです。 このデフレを避けるためには、通貨量を10000円に する必要があります。 10000円/1000=10円 で、10年前と同じ物価水準です。 経済的価値を有するものが増えるという状況において 経済的価値を有するものの単位当たりの通貨量を一定に 維持するのならば、通貨量の総量を増やす必要があります。 これは、日銀からの通貨発行量を増やすということですが、 国債を買うという形で実行されます。つまり、経済的価値を 有するものの増加に釣り合う形で通貨発行量を増やすために 赤字財政という形で日銀から通貨供給がなされることになります。 これに対して、国家財政を黒字にするということは 発行通貨量を日銀に戻して減らすことになり、経済的価値を 有するものの単位当たりの通貨量の減少となり、 長期的なデフレになります。 横浜市在住 岡本安晴
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