[fpr 3862] 欠測値について

Yasuharu Okamoto


 岡本@日本女子大学です。

欠測値について、数量化の場合と項目反応理論の場合についての
補足説明です。

 数量化の場合、欠測値は第三のカテゴリとして扱い、欠測値を
数量化できます。Kカテゴリの項目の欠測値は(K+1)番目の
カテゴリとして扱うのです。欠測値を1つのカテゴリとして扱うと
欠測値と他の変数との関係が見つかる可能性があります。

 心理尺度の場合、質問項目に対して欠測値がある場合があります。
ウェブサイト(2値項目)
http://y-okamoto-psy1949.la.coocan.jp/Python/misc/IRTbin/
およびウェブサイト(多値項目)
http://y-okamoto-psy1949.la.coocan.jp/Python/misc/IRTpol/
のプログラムでは、項目ごとに計算を行う形になっていますので、
欠測値についてはStanスクリプト用のデータの形式を用意するときに
欠測値の回答を読み飛ばすことで簡単に対応できます。この場合、
データの総数は、人数×項目数より少なくなるので、Stanスクリプトを
呼び出すときには注意が必要です。上のウェブサイトのプログラムでは
欠測値はないとしてデータの総数を「人数×項目数」としています。

横浜市在住
岡本安晴





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