日本心理学会第61回大会(関西学院大学, 1997年9月) ラウンドテーブルディスカッション

心理学研究の自己点検(4): 共分散構造分析による因果モデルとは何か
− 質問紙調査と実験的研究の相違を中心に −

要旨

1990年代に入ると我が国の調査研究の解析方法に共分散構造分析が頻繁に使用
されはじめた.しかし,今後,共分散構造モデルの適用が更に増加するにした
がって「統制されないデータを分析したときに,共分散構造モデルで因果関係
を扱えるのであろうか.逆方向の因果関係や第3の変数の影響をどう扱うのか」
等の疑問が生じてくるはずである.本ラウンドテーブルでは,本格的な普及の
予感を前に,質問紙調査と実験的研究の相違を鍵概念として「共分散構造分析
による因果モデルとは何か」を確認する.

    企画者            長谷川芳典 (岡山大学)
                      堀啓造     (香川大学)
    司会者            市川伸一   (東京大学)
    話題提供者        豊田秀樹   (立教大学)
    指定討論者        繁桝算男   (東京大学)
                      守一雄     (信州大学)
                      久保田新   (藤田保健衛生大学)