三好様,fprの皆様 Hiroto Miyoshi さんからの引用: > すみませんが、教えてください。 > > ある現象が、ある確率分布に従うと「みなす」または「みなせる」 > のは、その現象に関してある程度の標本を持っている場合以外に、 > どんなときですか? 「ある現象がある確率分布に従う」というのは,標本をとって それがその分布に近いから,とかではなく,「一定の確率で独 立に生起する」などの基本的な仮定から,数学的に導かれるも のだと思います。そして,実際の手続きがその仮定を満たして いると考えられるならば,その手続きの結果得られる現象は, 当該の分布にしたがうとみなすことができます。 たとえば,コインの表裏のような2通りの結果が,ある確率で 独立に生起すると仮定すると,その試行の繰り返しはベルヌイ 分布からのサンプルとみなせ,それに1と0を割り振って, n回の試行分合計したものは2項分布にしたがい,そのnが 大きいときは正規分布とみなすとができ,それを2乗したもの はカイ2乗分布にしたがい,独立なカイ2乗変数の比はF分布 にしたがい,・・・というような感じです。 ---- 南風原朝和 haebara (at) p.u-tokyo.ac.jp
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